SONY - VR前史・HMZシリーズとその周辺
何事にも始まりがあります。
Sonyが家庭用ゲーム機開発に乗り出すよりずっと以前から、コンピューターゲームの歴史は紡がれてきました。ただ、ヘッドマウントディスプレイ、あるいはヘッドアップディスプレイといったジャンルでは、具体的に製品化を推進してきた業界の先駆者であることも事実です。そこで簡単にですが、ソニーが手掛けてきたVR/AR機器について概観してみます。
HMZとmorpheus
時系列、記事だけでごく簡単に。
PUD-J5A
2002/09/10
ゲーム内の仮想空間を全方位※1見渡せる"ヘッドマウントディスプレイ"発売
2002/10/10
振り向けば画面も振り向くヘッドマウントディスプレイ ソニー「PUD-J5A」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/toys/11264.html
世界初HD有機ELパネル搭載、3D対応ヘッドマウントディスプレイ誕生
3D対応ヘッドマウントディスプレイ
2011/11/07
「夢のヘッドマウントディスプレイ」は結局のところ買いなのか
ソニー HMZ-T1
歴史記述、ゲームプレイレビュー有
・普及価格帯の民生用HMDはソニーから1996年に発売された「グラストロン」
・640×480ドットにも満たない解像度で8万8000円
・1998年に市場投入されたオリンパス「Eye-Trek」は軽量化され、価格も6万5000円
・当時としては革新的な製品だったものの、それでも普及率として考えると無視できるようなレベルだった。
・21世紀を迎えてからも、ぱらぱらと新製品は登場してきている。
・数万円クラスの民生用という条件を付けると、解像度は800×600ドットとか852×480ドットあたりが上限
・接続インタフェースは未だアナログRGBが主流
・HD全盛の時代にあってスペックは低いまま
・世間的にほとんど認知されていなかった
DVD-Video+α程度の解像度が上限だったところに、同価格帯でいきなり、HD解像度で,3D立体視に対応した製品が登場してきた。しかも、低遅延の有機ELパネルや、バーチャル5.1chサラウンドサウンドといったプラスアルファもあるわけだから、騒がれるのは当たり前である。
スペックは部分的に数百万円クラスの業務用製品を超えているところもあり、ガンダムで喩えると、「ジムだけど火力はデンドロビウム級」といった感じの、驚愕の製品なのだ。
HMZ-T2
圧倒的な映像美と深い没入感・3D対応ヘッドマウントディスプレイ
ヘッドマウントディスプレイ “Personal 3D Viewer”
2012/08/30
Sony Europe、有機ELパネル採用ヘッドマウントディスプレイの新型「HMZ-T2」を発表。前モデル比で20%の軽量化を実現
2012/09/11
ソニー、720p&立体視対応ヘッドマウントディスプレイの新型「HMZ-T2」を国内発表。さっそく使ってみた
市場実験 Market Experiment:“センス・オブ・ワンダーナイトプレゼンツ ヘッドマウントディスプレイ没入快感研究所 Powered by Sony”
2012/09/20
[TGS 2012]「.hackの世界」実現も近い? ソニーの特製ヘッドマウントディスプレイを使った仮想現実実験にサイバーコネクトツー松山氏驚く
試作機 PROTOTYPE-SR : HMZ-T2ベース + フロントライブカメラ一眼 + ヘッドトラッキングセンサー
以下は、藤井直敬氏(VRコンソーシアム代表理事)の回想から引用。
"ソニーと共同開発したのが、2012年ゲームショウで展示した「没入快感研究所」。アテンド役の女性が概要を説明してくれますが、そのうち女性は倒れ、ゾンビになって襲いかかってきます。映像が元に戻り、ほっとしたかと思うと、その女性もまだ録画映像です。体験者にはそれが「現実」だと確認してもらうため、女性の手に触ってもらいます。そこで「現実だ」と安心するわけですね。
でも、そこで手に触れたのが別人であっても、体験者にはわかりません。
VRはぼくらが何を見て、何を聴いているかを操作するもの。SR※はぼくらが感じ、信じているものを操作するものです。本人が信じていれば、なんでもできます。現実とバーチャルはクオリティに差があるからちがいに気づきます。現実のほうが情報量が多いため、バーチャル空間と並べられると区別がついてしまう。だからSRの場合、逆に現実をビデオクオリティまで下げているんですね"
※SR:代替現実/Substitutional Reality。藤井氏による。
2012/10/05
ソニーの開発者に聞く、ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T2」。第1世代からズバリ何が変わったのか?
2012/10/13
ソニーの720pヘッドマウントディスプレイ、その強化ポイントをチェックする
ソニー HMZ-T2
2012/10/14
ソニーの720pヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T2」,その強化ポイントをチェックする
http://www.z-z-z.jp/BLOG/log/eid910.html
パッと付けてパッと見られるという意味ではHMZ-T1の方が手軽で、HMZ-T2はカスタマイズ範囲が広くなった反面、もし、調整無しで見た時には印象が悪いかも知れません。実際、自分も最初HMZ-T2を装着したとき、HMZ-T1と比較して外周がボケて見えてしまい「なんだこりゃ」と思いました。
原因はHMZ-T2新搭載のヘッドパッドの引き出し調整機構の未調整でした。
あと、両眼距離の調整を行ってもボケて見える場合は回転方向にねじれている可能性があります。
光学系の仕様が変わっていないので、HMZ-T1と同等の見え方は絶対できるはずですので、どうしてもうまく見えない場合は調整を追い込んでみましょう。
ハイエンドプロジェクタのVPL-VW1000ES風に追い込んだ色調はかなりいい感じになっています。
惜しむらくは、表示遅延がHMZ-T1時の2フレーム(60Hz時)から変更がなく全く改善されていない点ですね。「ゲーム」画調モードに設定しても遅延が変わらないのもHMZ-T1から変更なしです。
ソニーはブラビアもそうですが、映像機器開発チームとゲーム機部門と深い溝があるようで、映像機器はWEGA(ヴェガ)ブランド時代から、ゲーム向けの最適化が手薄なんですよね。
以前、ボクも取材時に「なんとかして」と進言したことがあるのですが「うーん、あっちと(ソニーとSCE)は実質、別会社ですからねぇ。無理ですよ。」と言われたことがあります。
ブラビアもPS3のHDMI階調がまともに映せるようになったのは最近の機種になってからですし、ゲーム機を持っていない東芝レグザの方が、我々ゲームユーザーの意見に耳を傾けた仕様改良を柔軟にやってくれてますね。
今年から始まった、平井社長の「ワンソニー体勢」では改善されるといいんですが…。ソニーさん、いつでも相談に乗りますよ!(笑)
ビデオゲーム・ビューワーとして使用する
2013/02/20
HMZ-T2 x グランツーリスモ5
2013/06/20
新次元ゲーム体験インプレッション(特集ページ)
松山洋氏がヘッドマウントディスプレイ“HMZ-T2”で『ジョジョ』の世界に没入ッ!!
ゲーマーズエンジェル 青木志貴ちゃんが、HMZ-T2で『ゴッド・オブ・ウォー:アセンション』に没入!
週刊ファミ通編集部 ブンブン丸が、HMZ-T2で『コール オブ デューティ ブラックオプスII』の戦場に潜入!
ファミ通.com編集部 佐治キクオが、HMZ-T2で『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』に登場する敵“ウーズ”にビビりまくる!
HMZ-T3W/T3
あらゆる視聴が体験になる3D対応ヘッドマウントディスプレイ
ヘッドマウントディスプレイ “Personal 3D Viewer”
2013/09/03
ソニーの有機ELパネル採用ヘッドマウントディスプレイ最新作「HMZ-T3」発表。第3世代モデルで何が変わったのか,さっそく触って確かめてみた
2013/11/07
ソニーの第3世代HMD「HMZ-T3W」「HMZ-T3」,発売日が11月23日に決定。予約は8日から受付開始
2013/11/07
ソニー、新ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T3」シリーズを11月23日に発売
2013/11/28
快適性と画質を向上したソニー新HMD「HMZ-T3W」で「華麗なるギャツビー」の豪華絢爛な映像に没入
2013/11/29
【ソニー HMZ-T3W】ヘッドマウントディスプレイ×代官山 蔦屋書店 タッチ&トライイベント
2014/01/27
ソニー HMZ-T3W、HMZ-T3
市場実験 Market Experiment:”PlayStation 3用ソフト「アイドルマスター ワンフォーオール」プロジェクト“
2014/03/10
ソニーのHMD、ついに“次元”を超えた視聴体験へ?「AnimeJapan 2014」のソニーブースでは、「HMZ-T3」とヘッドトラッカーを使い、「アイドルマスター」の世界に入り込んだような体験ができるらしい。
2014/03/19 SCE、VRHMDProject Morpheus プロジェクト・モーフィアスを発表
2014/03/22
自分がアイマス世界に入り込む体験をAnimeJapan 2014の「ヘッドマウントディスプレイ」ブースで味わってきた
2014/03/23
AnimeJapanで、ソニーのプロトタイプHMD装着。アニメ世界に飛び込む“次元超え”してみた
HMZ-T3Wをベース 0.7型/1,280×720ドット有機ELパネルを2枚搭載し、「750インチのスクリーンを20mの距離から視聴したような大画面が楽しめる」というモデル
・背後のバンド部分にあるユニットがヘッドトラッカー
・キャリブレーション工程:装着すると「前を向いてください」という文字が表示される。真正面を向いてOKボタンを押すと、次に「下を向いてください」と表示されるので、指示通り下を向いてOKボタン。
・ヘッドフォンもセットで装着。声の移動感も楽しめ、映像だけでなく、音の面からも没入感を高めてくれる。
・映像はPS3からではなく、スマホのアプリから出力している。ヘッドトラッカーで検出した動きも、スマホに入力し、それに合わせた映像がスマホから出力される。
・デモに使用されたヘッドトラッカーやアプリは試作品。ヘッドトラッカーがセットになったHMDやアプリが販売されるような展開はまだ無く、あくまでHMDの今後の展開の可能性を模索する展示だという。
・ゲーム開発者向けカンファレンス「Game Developers Conference」(GDC 2014)でプロトタイプが公開された「Project Morpheus」(プロジェクト モーフィアス)との関係だが、ソニーマーケティングによれば直接関係は無く、Project Morpheusはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、PS4と組み合わせるヘッドマウントディスプレイとして試作しているものだという。そのため、「Project Morpheus」は表示デバイスが5型の液晶(HMZ-T3Wは0.7型有機EL)など、HMD部の仕様もまったく異なっている。
2014/03/25
AnimeJapan 2014に行って来た&やよい生誕祭
http://www.famitsu.com/matome/imas_ofa/140325.html
AnimeJapan 2014でリアル765プロへ 映像体験:1分30秒弱
2014/03/25
二次元はすぐそこまで来ている! 「AnimeJapan 2014」で、「アイドルマスター ワンフォーオール」のアイドル達と会ってきた
SmartEyeglass 2015年3月27日発売
2015/02/17
透過式メガネ型端末『SmartEyeglass Developer Edition』を発売
- ソフトウェア開発キット提供と合わせて幅広いアプリ開発を促進 -
販売サイト
透過式メガネ型ウェアラブル端末
SmartEyeglass Developer Edition SED-E1
2015/02/17
ソニー、メガネ型AR端末SmartEyeglassを10万円で開発者向け販売。SDKも提供
2015/02/17
ソニー、メガネ型端末「SmartEyeglass」をアプリ開発者向けに先行販売
2015/05/29
異色のスマートグラス、ソニー「SmartEyeglass Developer Edition」を試す