【3/12更新】PSVR2に使用できる度付き「処方レンズ」メーカーを探す
VRヘッドセットには矯正視力が必要です。
民生品のVR HMDの接眼レンズの焦点距離はほぼ2メートル。裸眼で2m先が見えにくい、ぼける、像がダブるというプレイヤーにはメガネ等が必須です。
接眼レンズにレンズを重ねると、多少の視野角の狭まり、もしかしたら歪みも増えるかもしれません。手っ取り早い解決は自身の眼に装着するコンタクトレンズですが、ヘッドセット側にメガネをつけてしまう方法もあります。
それが度付きの処方レンズです。
大きく分けてVRヘッドセットの接眼レンズにそのままはめ込むものと、台座となるベース部分をはめ込みその上にレンズ部分をつけることで、ヘッドセットを他者が使用できるよう着脱可能にしているものがあります。
レンズにレンズを重ねるのはメガネと変わりません。しかしメガネには様々なデザインのフレームがあり、普段、視界にフレームが見えている場合にはディスプレイパネルの視野角を狭くすることもあります。人間の視野角に比べてVRディスプレイのそれは著しく狭く、そこにフレームがあることは更に邪魔をすることになるからです。
耳にかける「つる」の部分も、ヘッドセットの締め付けで痛みを感じる原因になったり、ヘッドセットの位置を調整する度にメガネが動いてしまったり。
VR用の処方レンズは接眼レンズを含む部材にくっつけて使うので、レンズとレンズの位置が固定でき、プレイヤーはヘッドセットの固定位置の調整に集中できるわけです。
もともとVRヘッドセット用処方レンズを製造販売している企業自体少なかったのですが、ここ数年でMeta Questシリーズがよく売れたことで参入するスタートアップが続き、選択肢が増えました。
ただ、圧倒的に海外製品がメジャーであり、国内でやっているメーカーはさらに少なく、PSVR2に未対応の製造元を除外すると、3月現在で確認できるのは1社しかありませんでした。
とはいえ世界で見ればPSVR2対応の処方レンズは増えてきています。処方箋か視力の計測数値が確実であれば普通の通販と変わりないので、例えばツァイスレンズを使いたいからドイツのOpticianにしよう、というのも面白そうです。
視力のせいでレンズが分厚い…という心配がある場合は、念のため前もって問い合わせしたほうがよいでしょう。
例えばHons VRは、複数のレポートによればSPH -7.0や-6.25で屈折率が高くない、厚めのレンズであることを確認しています。ただし、どの段階から高屈折レンズを使うのか、あるいは不使用なのかも不明です。
高屈折率レンズは薄くなることでFOVが広くなる大きなメリットがあり、同時にスイートスポットも拡大します。しかし高屈折になるほど重くなり、色収差は悪化するデメリットもあります。
このあたりは視力の程度とメーカーによって考え方が変わるもので正解はありませんし、高屈折レンズを採用するかどうかはメーカーが採用しているレンズメーカーとレンズブランドによるとしか言えません。
VRヘッドセット向け処方レンズの製造元が回答してくれるかわかりませんが、連絡してみるつもりです。
以下、最初のお店以外海外メーカーですが、ざっと見たところ日本への輸送も大丈夫のようです。
メガネSHOPアイ
Hons VR
VR Optician
Reloptix
Reloptix PSVR2 - Prescription Kit
VR-WAVE
VR Lens Lab
WIDMO VR
PlayStation VR2 Prescription Lens Adapters | WIDMOvr
VR-ROCK