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PS5 向け次世代VRシステム──新たなVRコントローラー 20211208更新

 

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2021年には発売しないことが闡明されているPlayStationの次世代VR機器。

VRの「本体」であるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の機能やデザインは一切明かされていませんが、専用コントローラーの機能とデザインは3月に公開されています。

ここでは、未だ名称も明かされていない「新VRコントローラー」の意匠登録を紹介します。

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(20211208 特許公開による更新)複数の発光部が設けられている被トラッキング領域を有している入力デバイス

VR HMD自体にカメラを搭載して、コントローラーデバイスに設けられた複数の「発光部」を検知することでポジショントラッキングを実行するインサイドアウトの追跡手法を採用していることが明らかです。

発光とはいっても、可視光線ではなく赤外線等の非可視光であることも予測できます。

初代PSVRでは、専用の二眼外部カメラ(PSカメラ)が、HMDやコントローラーに埋め込まれた大型のライトバーが発する可視光を検知して位置追跡を行います。

カメラを置いてその前でプレイするという、わかりやすい設置方法ではありますが、カメラの届く範囲からちょっと外側に出たり、人体にコントローラーが隠れるなどカメラの画角から外れると追跡できない(センサーデータと予測演算で対処)、環境が明るすぎたり別の光源があったりすると検知がしづらい、そもそもの画像認識精度とPS4への演算負荷が重い等のデメリットがありました。

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接続端子はUSB Type-C。PS5本体のUSB規格が高速化され※、DualSenseワイヤレスコントローラーにもUSB-Cが搭載されたことから、予測されていた通りです。

※PS5前面パネルにUSB type-C端子が追加され、背面のType-A端子とともに、Superspeed USB(10Gbps)に対応しています。

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L2/R2に相当するアダプティブトリガーボタンが、DualSenseのそれよりも幅が広く、大きく見えます。

「握り」部材の太さはDualSenseのグリップと比較してもそう変わらないようですが、DualSenseは単体で両手分をシミュレートする必要がある上、タッチパッドも真ん中に鎮座しているために、トリガーは制約を受けて幅広くありません。

VRコントローラーのトリガーボタンは指先で引くというより、第二関節まで使って押さえる感覚でしょうか。

以下はPS Blogで紹介された画像。既にリストストラップを装着していることが見過ごされてきました。

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尚、新VRコントローラーのデザインは野久尾太一氏です。氏がデザインした代表的プロダクトは以下の通り。

PlayStation Vita PCH-2000シリーズ (2013年)

PlayStation Vita TV (2013年)

PlayStation VR (2016年)

PlayStation VR シューティングコントローラー (2017年)

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